<   2004年 12月 ( 5 )   > この月の画像一覧

『さまよう刃』東野圭吾

ついでに『さまよう刃』東野圭吾
妻の死後宝物の一人娘を底抜け未成年動物男たちにレイプされ殺害された父が、仇討ちしようとする話。
完全に現実の違和感が再現される。こんなことあったよな、、、ぐらい普通な展開。
でも、現実が現行法のジレンマを乗り切れないように、やっぱり同じようにやり切れなさが残る結末。
読後感の悪さが、さらにリアル。
リアルな展開って確かに問題意識を提示するけど、少年法関連について、現状との乖離とか、そう言うのを盛り込めばええのに、とつい、思ってしまう欲張りな読者でした。
[PR]
by yyymotot | 2004-12-28 22:50 | Books

『航路』 コニー・ウィルス

『航路』 コニー・ウィルス
う〜〜、、久々に<読んだよ〜>っていう感じ。
簡単に言えば、「臨死体験SFもの」。
臨死体験を科学的に解き明かそうとする主人公ジョアンナが、実際に疑似臨死実験を通してその秘密に最後辿り着く、、っていう話。この本に出てくる疑似臨死体験誘発剤「デジテミン」は著者の創作なのでジョアンナが辿り着いた結論だって実は一つの可能性にすぎないんだけど。

ニアデス体験者が語る天国やら極楽やらの話は、無宗教者(多宗教者)の多い日本人ならすぐそれが何かのメタファだとわかるんだけど、流石ブッシュを再選させた宗教国アメリカ。ニアデス者の天国的なイメージですっかり舞い上がっちゃうらしい。神の国はあるようだ、、、とか、そういう話にもってけば大受け。この本は、そういう現実の状況にトンデモ嫌いな著者が、全く別の解釈を提供する話。そう、別の解釈、、、。でも、実は、彼女の解釈はそんなに救いのあるものではない。救いはないけど感動する。
救いとか癒しとか、そう言うものと感動が全然別ってことがよくわかる。


日本ではニアデスもので有名なのは立花隆の『臨死体験』だろうか。多分読んだと思うけどすっかり忘れてる。
いずれにしても、肉体的に異常事態が起き苦痛を引き起こす時、脳がそれを緩和するためにエンドルフィンやそれに近いものを分泌して死の肉体的苦痛から逃避させるんだろうな、、、ぐらいは考えてた。
でも、コニー・ウィルスが描き出した結論は、、、、。

以下ネタバレ
 今回『航路』で物凄くショックなのは、脳死ビジョンとはあるメタファ〜にすぎないというくだり。
人間の考え、創造物なぞ、すべからく脳のメタファーにすぎない、といった養老タケシの言葉を思い出した。

『航路』は、ニアデスのビジョンは死に対抗しようとする脳のSOS活動だったっていうオチ。襲いかかる「死」に脳はSOS信号を打ち続けあらゆるシナプス連結を行い、死を回避しようとする。あらゆるビジョンは、その最後のあがきだって言う訳です。ニアデスで語られる故人との出会いも、天国のような光景も光もすべて、理解不能の「死」というものに対して、なんとか整合性をつけよう、終わりを回避しようとする脳の最後のあがきだという解釈。

私たちがその死を倫理的に社会的に解釈し納得したところで、死に際した脳は、かつて一度だけつながった経路までを探し出して
「SOS]を発信しようと躍起になり様々なビジョンを見せ、なんとか死を免れようとあっちこっちに信号をやみくもに送る、かつて一度でもつながったことのあるシナプスを必死で探しだし「SOS」を送り続けるようとする、、、。
なぜなら「死」という概念は脳の機能それ自体には決して理解できないできごとだから、、、。
なんと切ない話でしょう。
脳!がんばるからね。って呼びかけたくなる。生命っていうのやっぱり凄い感動的なものなんだなあ。



だれも死者が語るようには「死」を説明する事は出来ない。
疑似臨死体験誘発剤がたとえ出来たとしても、それは、本当の死とは多分ちがう。でも、それがあった時、どんな風に人間はどんな風に死を理解し直すだろう。それによってどんな風に自分の生を価値づけることができるだろう。そんな if に挑戦したコニー・ウィルス。
極私的な自分を超え、様々に死んでいった、あるいは死につつある、あるいは、死んでいく多種多様な「私」という集合体に対する壮大なレクイエムを聞き続けている感覚が読後2日経ってもまだ残っている。
絶対おすすめ。
[PR]
by yyymotot | 2004-12-28 22:35 | Books

ギター侍見参

ズコッ。夫はコウ様の『魔王』面白くなかったって。
なんだよ(怒)。

ジャジャジャジャ、ジャジャジャジャ♪
「○○○○、○○○くん、私の大好きなコウ様の小説初めて読んで、『言葉とかいろいろひっかかっちゃう部分が多くて、君が好きなのはわかる気がするけど、僕は好きじゃない』っていうじゃな〜〜い、、、。だけど、ひっかかるのは人が好きなものをそんな風に簡単に否定するあんたの態度ですから〜〜!!残念。」
「人が好みのテイストをしゃべるのは、それを好きか嫌いかって言う話じゃなくて、こういうのが好きな私なんだけど、そういう私をどう思う?っていうような話なんだよ、たかだか夫婦の会話だぜ斬り〜。」
ぐわはは(笑)、、、、虚し。
[PR]
by yyymotot | 2004-12-05 21:50 | Diary

伊坂幸太郎ことコウ様書き下ろし『魔王』にオバハン感涙。

とはいえヨン様に熱狂できない私には、コウ様がいる。
久しぶりに本屋に行ったら,『エソラ』っていう雑誌が発刊されてて、そこでコウ様が『魔王』300枚を書き下ろされてた。読む前から久しぶりに幸せになる。
どんな結末であろうと、コウ様のお話は読む楽しみに満ちている。ちょっと前に出た殺し屋達の物語のタイトルは『グラスホッパー』、今回は『グラスホッパー』っていうカクテルが登場するよ。そんな、ファンサービスもコウ様らしくて。

『魔王』では、今の日本のムードそのものが描かれてる。
宮沢賢治の詩編と岩手山がコウ様『魔王』の重低音域でのリズム。『冒険野郎マクガイバー』が身体的なリズム。それらのリズムに合わせてラッパーコウ様の物語が疾走する。
やっぱ、コウ様、ええなあ〜〜!
[PR]
by yyymotot | 2004-12-03 21:48 | Books

ペ様来日。オバハン熱狂。

ペ・ヨンジュンが、来た、帰った。
成田は5000人以上のファンで大変な事になっていたらしい。
私は冬のソナタを10分見てダメだった口。正座してみたら韓流のうねりの中に飛び込んでいけたのかもしれないけど。(ウソ〜。)
それにしても、ヨン様の腰の低い態度はなんて新鮮なんだろう。彼は自分がスターであるとは思ってないね。自分のカリスマ性が、すぐに飽きられてしまうかもしれない単純なフェロモンに依拠していることを物凄く理解している。(彼自身が、って言うより彼のブレーンが?)

ところで、日本の子女が韓国のスターにキャーキャーいってる現実を日韓の男達はどう見ているんだろうっていうのは相当興味ある話。

戦時中のレイプに特別な意味があるっていったのはフェミニスト達だった。
敵の女を陵辱する事にはさらなる意味が込められやすいんじゃないか、いっそう加虐的になりやすいんじゃないか、、、なんて言うような話が言われてたんけど、今となってはなんともお気楽な時代だったんだなと思うよ。

だって小1の女の子を殺してその上で陵辱した話や、国士舘大学の学生が15歳の女の子を15人で犯した話やスーフリのバカ学生の女子観をみると、今のある種の男の子達には同胞の女子が守るべき宝だなんて感覚は一切ないようだもの。今彼らは、女子自体をまるで徹底的に別な種族だと思っているよう。
同胞の女の、それも、まだ幼い養女を陵辱する意味を見いだす必要は私たちには全くわからない、、、。


日本の古い男達は、ヨン様人気に何かひとこと言ってはやりたいけど、適当な言葉が見つからないみたい。もしかしたら、ちょっとはヨン様に憧れるオバサマの気持ちをわかっちゃてるんだろうか?
女に取って韓国の男性との結婚願望急上昇だし、国家なんてのも簡単に乗り越えていけるハードルなんだろうな、今も。

けっきょ〜〜く、日本の男との将来には、あんまり面白みがない、、、って言うのが、ヨン様おばちゃんたちが下した判断なんだろうと思う。確かに、恋愛って一番単純で面白い対人ゲームだからね〜。
おばちゃんがヨン様の夢を見る頃、おじちゃん達はどんな夢にポヨヨ〜〜ンとなっているんだろう?巨乳?ロリコン?
昔は電気羊の夢をみる男の子がいてね、そんな話を出来る子がモテたもんだけどね。
[PR]
by yyymotot | 2004-12-02 22:56 | Diary