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皇室への適応障害と学校への適応障害


社会や学校で適応不全の人たちを、カテゴライズしていく、、、っていうことはありがちな事。
自らの健全さは、適応不全の人を指摘することによってより明確になるからね。
自らの社会的アイデンティティを追求すればするほど、社会的不適応の人々が必要になる、、、なんてね。

でも、よおく考えると、なんかおかしいのよね。
たとえば、今回の雅子様騒動。
彼女は<適応障害>という聞き慣れない病名を与えられているけど、
皇室に入る前は環境に適応/順応していてとてもはつらつと人生を送っていたんだよね〜。
でも、皇太子と結婚してからは皇室という環境に<適応>出来なくてストレスをため込んでしまった。
彼女が選択したのだから、その悩みは彼女自身が解決すべきものだとして、それにしても、
環境がいかに個人の精神に影響するか、、、と言う、見事な例。

ある環境に入ったものの、どうしてもそこに適応できなかったら、どうすればいいんだろう。
適応不全なんていうへんちくりんな病名を与えられながら、それでも徐々に適応していくしかないんだろうか?
そんなことはないはず。
今、雅子さんには<皇室>に適応するための道のりしか与えられていないような言説ばかりだけど、
実際には彼女は選択する事ができるはず。
たとえば、離婚する事だって。(憲法では皇太子や皇太子妃についての条文は一切ないし。)
でも、その選択肢は、彼女に取ってはまったく現実的じゃないんだろうな。

同じような事が発達障害をもつ子供達にも起きているのかなと思う。
幼稚で残酷な子供達がぎっしり囲われてて、
単調な授業が延々と続いて、
周囲から少しでも浮くようなことをすれば、ばい菌よばわりされたり、いじめにあったり、
よそ見をしたり、きちんとノートとれなかったりすると先生にさえ疎まれたり、
およそ彼らが苦手とする事ばかり強要される、学校という環境が彼らにとってどれほどストレスフルか
ちょっと考えるとすぐにわかる。

なんつーか、結構自分で自分の選択肢を狭めてしまうんだね。
いや〜〜反省反省。
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by yyymotot | 2004-09-30 22:27 | Diary

ロシアの殺し屋

何年も前、息子から「ロシアの殺し屋おそロシヤァ」と小一ギャクを聞いた時はずっこけたけど、今回のテロは、今世界で起きているテロがどういう感情のメカニズムから発生しているのかを良くあらわしていて、各国首脳の「テロは断じて許さない」なんていう言葉はむなしく響くだけだ。

200年も続くチェチェンとロシアとの争いの末の絶望的なテロ。
憤怒や報復感情を慰撫してくれる社会なんてずっと訪れっこないって思ったら自らを社会から切断して人間bombとなる寡婦の気持ちがわかっちゃう。

「子供達明日がないと思うなら
 夜になっても遊び続けろ」

ある詩人のワンフレーズ。
明日がないと思うなら、そのまま遊び続けるか人間bombか?
遊び続けられるならそうするし、それもできないならば死を弄んでやる?
明日がないと思う人間は世界中いっぱいいると思うけど、それぞれが接続できる選択肢はあまりにも違う。

それぞれ違う社会に生まれてきた事も織り込み済みとして、ストンと腑に落ちる価値を設定することはできない?

そもそも、土地と民族がどうやって切り離せるんだろう?
ていうか、一旦切り離されたから、チェチェンの人は郷土を抽象化しちゃったんだろうか?愛なんていう訳わかんない抽象的な概念を死守するみたいな気持ちで郷土を思うのだろうか?

それにしても、同胞にしか届かない言葉しか言わないプレジデントってのが、今の時代のはやりみたい。でもそれって、100年前の治世のテクニックじゃないの?なんでこんなに稚拙なの?稚拙と感じてしまうのだろう?
実は、これこそが誰かにとって最高の形なの?私がしらされていないだけ?

カリスマをいただく形じゃ、もう、だめな事わかってるのに。
どんなカリスマが出てくるか、すっかりわかったはずなのに。
異論に対して合意する手法を持たなくて、結局は政権交代すらできなくて、
どんどんリアルと明日を失っていく。

そういうのつらい。

子供を盾にとるなんて想像の埒外、でも、それをしてしまうのは、200年にわたって夫や子供を殺され続けてきた記憶。そんな記憶をもたない私には、それがどれほど切実なものかなんてわかんない。

祈るより想像してみた方がいいのかもしれない。
険しい表情の寡婦テロリストを和ませた瞬間、、、、、。
そんな会話も可能なんだよ、こういう筋なら、、、っていうそういう話を語る政治家っていない?

そう言う人を応援したいよ。ほんと。


おまけ。反戦歌だってかっこよく今も可能っていう、、。
Faithless マス・ディストラクション
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by yyymotot | 2004-09-04 22:27 | Diary

『ぼくは怖くない』

監督ガブリエレ・サルバトレス
同名イタリア小説の映画化。
出演 圧倒的な南伊の黄金の麦畑、太陽、そして子供達と、ビール腹だったり、安っぽかったりする大人達。

ミケーレは偶然、廃屋の側に「穴」があるのを見つける。穴のなかには同じぐらいの毛布を頭からすっぽりかぶった少年がいた。鎖につながれて。やがて、両親も関わってた大人達の悪巧みを知ったミケーレは、、、、。

いや〜〜こんな麦畑一度見てみたいよ。
イタリアといえば、「北部が南部を食わせてやってるんだ」が北部エリートたちの口癖だって噂、耳したことある。「オレ達は必死でイタリア経済に貢献してるのに、南部のゆたかな環境で、そこそこ楽しそうに暮らしてるやつらの面倒まで、なんでみなくちゃなんないんだよ!」ってな感覚なのかと思ってたけど、確かに、この映画の南部地方の麦畑はほんと黄金に輝く天国のよう(天国行った事ないけど)。
でもね、天国に見えても黄金にみえても麦畑は所詮「麦」なんだよ、、、三食昼寝付きにみえても主婦ってと〜〜〜ても大変なようにね、わかるか、ミラノのサラリーマン達よ!そして夫よ!
で、この映画は、黄金色の麦畑で元気に遊んでいた男の子が、麦の穂で隠されていた暗い秘密を知って無邪気だけの時代をそっと終える、、、っていうよな話。(そっとでもないか。バ〜〜ン!と終わるんだよねこの場合。)

ミケーレ役の男の子、少年期の終わりっていう短い時期を演じるにぴったり。たとえば細い体にちょっと筋肉がついてきた感じとか、今までとは違うように世界が見えてきたとき思わず凝視するその眼差しとか。いや、可愛い♪

ところでサルバトレスは、『ニルバーナ』っていう近未来ものも撮っていて、超面白そうなんだけどまだ見てない。主演は一時期熱中したクリストファー・ランバートだって!!TUTAYAいれてくないかな〜。

、、、、、、、、、もしかしたら、私は映画好きなんじゃなくて、男優ミーハーってことなのか?水着のおねえちゃんのグラビアをありがたがっているオヤジとおんなじじゃん、ま、いいけどね(w。
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by yyymotot | 2004-09-04 17:08 | Movie

『River's Edge』(1986)

監督ティム・ハンター 
出演キアヌ・リーブス デニス・ホッパー クリスピン・クローバー

岡崎京子の『リバーズエッジ』って、結局これが元ネタだったのね。
でもって、ティム・ハンターってビバリーヒルズ青春白書の監督でもあったのね。
さらに言えば若いキアヌ・リーブスって、あの瞬間こんな顔するのね。(グフフwやっぱ、私はヨン様よりキアヌ様だな。
あと、ダッチワイフを愛するデニス・ホッパーやら本気でイカれてそうなクリスピン・クローバーやら。

ハイスクールの男子学生が仲間のガールフレンドを殺して川際に全裸で放置。その後、友人たちを連れて行く。彼らは親しい友のbodyを見せられても通報しようとさえしなかった、、、っていう80年代に実際にあった殺人事件が下敷になっている。
青少年の殺人事件が起きるとどの国の大人達も大騒ぎするが、この事件の場合、殺人事件そのものより、子供達が死体をみてもなんのアクションをおこさなかったこと(誰一人すぐに通報しようとしなかった)が問題になったようだ。
子供達の死に対する無感覚さ冷淡さに大人達はすごく狼狽えるけど、どんな概念でも体験しないうちはリアルじゃない。子供はまだ死をタブー視するほど経験を積んでないし社会化されてもいないってことで、そんなにびっくりするような事ではないような気もするけどね。


River's Edge


実際の加害者の動機は、精神障害やら、コミュニティの環境やら(ほとんどが白人、加害者は黒人)、母の死やらいろんな事が指摘されたようだけど、映画の中では「殺している時にものすごく生きてるって実感したんだ。」と加害者役のダニエル・ルーベックに叫ばせている。でも現実でもそうだったように、この映画が描くのは殺人事件そのものじゃない。焦点は事件周辺にたむろしていたティーンエイジャーの世界そのものにあてられている。
とりあえず、彼らの世界観や彼らが生きていた空間の手触りは感じられた。
それから、映画の中に登場する饒舌な社会学っぽい先生と比べて、子供達はあまりにも何も語らない。15,6ってそんなもんだっけ?夜中だっていつだって動き回っていて、なんか夜行性の動物みたい。で、唯一イカレた演説をしょっちゅうかましいるクリスピン・クローバーはそう言った子のリーダー役になってるわけで。
やっぱり、大人になるって言うのは言葉を習得していくプロセスでもあるんだなと、見当はずれに感心してしまったのでした。
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by yyymotot | 2004-09-04 04:56 | Movie