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10億分の1の男

色んな事に区切りが付いて、さ、アソボと思ったら、お茶をキーボードの上にたんまりこぼしてクリック生活。それにしても、なんだか基本的にツキがない気がする今日この頃。もし、色んな事気にするタイプだったら、そうとう厳しい日々なのかもしれないな。なんて思いながら、キーボード買って来ました!パコパコ打つのは気持がいいね。キーボードがダメになったら新しいのを買える!新品のキーボードは気持ち良いよン♪

ところで、ツキといえば「10億分の1の男」。スペイン映画ってTUTAYAにあればなるべく見るようにしているのだけど、この映画はケースの裏にあるストーリだけ読むと「ツキを競う」っていうジャストアイディアでできちゃった映画ですぅっていう感じで、なんか全体が見える気がしてちょっと借りる気がしなかったのよね。で、結局、ダンナが借りて来てようやく見る事になった次第。

結果。うひょひょ。面白かった。
で、とりあえず、ネットで見た人の評判を探ってみたりもした。
面白くない、、、っていう感想が結構あって、ムカ!!
だいたいやねー、映画における面白くないとか面白いっていう基準はなんだ!と。
自分の心情に近いバイブレーションをもった簡単にわかって簡単に面白がらせてくれる映画がそんなに好きか!と。
翻ってみれば、ちみたちは面白くないと簡単にいってしまう自分がそんなに好きなのか!と。

たとえば、記号。
全ての映像はつくりもの。なので、そこにはあらゆる意味を盛り込む監督がいる。今回の場合も、サークルとスクエア、自然と人工、遮断と接触、、、、そういう対立的なモチーフがあらゆる場面で対比的にあらわれる。巧いのは、それが何の予兆にもなっていないことだ。ツキがどっちにころぶのか、最後まで観客にはツキの法則を予測できない。
たとえば、時間。
全ての映像はつくりもの。なので、そこにはあらゆる時間が登場する。今回は、割合フツー。でも、時間を操作する監督としてはタルコフスキーが超一流。彼の映画を見ていると時間の概念が狂う。この映画では広大な自然を俯瞰するカメラワークが人の持ち時間の小ささを印象づけたりもしてるけど。
たとえば、エキゾチズム。
全ての映像はつくりもの。
この監督以下その映画を作っている人達が共通する了解といかに遠い世界、日本って!?だいたい、スペイン映画はしょっちゅう闘牛が出てくるんだけど、日本で言えば、どういう人達?
ガチンコで死と隣り合わせのヒーローが輝いている社会ってどうよ。盛り上がりをみせてる格闘技界だって相手は人間だよ。牛となぜ対決しなければならないのかよくわからない。そういうわからない事をずっとみつづけてたら、ツキなんてことも、そうとう考えちゃうよね、そして、スペイン内戦。
たとえば、赤。
全ての映像はつくりもの。なので、この映画では、死を賭ける部屋への誘導は赤いカーペットによって行われる。なんだよ、やっぱり、闘牛なのか?なんてことをおもわせられつつ、スタイリッシュで、かっこいいい。


面白くない、っていうのは簡単だけど、ただ、面白くない、って切り捨てたとたん、そのコメントが面白くなくて、だめじゃん、になっちゃう。

どんなことにも、とりあえず面白い事を探すっていうのが多分現代求められている礼儀作法かもね。面白がれるリソースを紹介しなくちゃね。そうでなければ、面白くなかったその根拠。
ただ、面白かった、面白くなかった、だけじゃだれも納得しないよね。
っていうか、私もなんで面白かったかをいってないよね、、、、、。
きゃ_____!!


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by yyymotot | 2004-07-04 23:43 | Movie
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