信じたくない、嘘だよね。

当然の訃報。
自分のことを不幸とも幸福ともいわず、淡々となすべき事をこなして来たともだちが亡くなった。
困ったときに電話をして悩みを聞いてもらえる、勝手に私がそう考えていた数少ない人だった。

お嬢さんにカードを使用させないでくださいと学校から言われた多分初めての生徒だった。
高校のときからディオールだかなんだかの外国の化粧品をコレクションしてた。
誕生日のパーティが料亭で!産まれて初めて鰈の唐揚げを食べさせてもらった。
いつもなんの苦労もなさそうに見えた。
大学に行ってから彼女のうちで開かれたパジャマパーティに参加して初めて、
ずっと弟妹のお弁当を彼女が作っていた事を知った。
彼女が好きになった男を連れて東京にやって来た。
まるで夫婦漫才。エレベータの中でお腹を抱えて笑った。
すてきなカップルだと思った。
出産後の同窓会で、私がいっつもしあわせなのを自慢してたと思ってたと言われて仰天した。
電話したり手紙を書いた。理解してもらえたと思った。
それから時々電話してみんなの噂を教えてもらった。
彼女はいつもみんな元気だと言って笑っていた。
同じ歳のこどもの事で相談にのってもらった。
大丈夫だって、って太鼓判をおしてくれた。
胃を全摘した後にも相談にのってくれて、励ましてくれた。

まさか、彼女が死ぬとは思わなかった。

どうしよう。
お通夜に行って彼女が死んでたらどうしよう。
ねえ、って言ってなにも応えてくれなかったらどうしよう。
借り借りなのに、どうやって返せばいい?

彼女は自分の事を不幸とも幸福とも言わない。
自分が不幸だとか幸福だとか言いたがる女たちの中で
彼女は、いつも、淡々と好きな事をして、やるべき事をこなしてた。

彼女の人生が幸福だったとか不運だったとか、
そんなことを言う人たちがいたら、
ブチキレればいい?

チチトコトアーメン、南無阿弥陀仏、
いったいどの言葉が今、彼女には通用する?
何語で語りかければいい?
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by yyymotot | 2005-12-16 23:31 | Diary
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