フツーがいいに決まってんじゃん!

子供がごくフツーに育っていってほしいと思うのはどんな親だって多分いっしょだと思う。
でもって、多くのこども達はそこそこフツーに年齢を重ねてやがて社会に参入してゆく。

ではそうならなかったとき。例えば、万引きをした、不登校になった、学校の勉強についていけなくなった、落第した、加害者になった、ひきこもった、ニートになった、いろいろあると思うのだけど、そういうときフツーの親達はどういう風に捉え振る舞うものだろうか?

私の場合は(っていうか、多分他の親達も)「彼の逸脱は何が原因なのか?」ってまず考えてしまう。(フツーではない状況に陥るってことでとりあえず逸脱って書くけどだれかの気に触ったらごめんです。でもってあくまでも例えなので万一本人みてたら気にしないように。)
そのときの状況を調べて把握して、そうなった事の原因を何かに求めようとする。
万引きしたら親の愛情不足か?不登校になったらいじめがあったのでは?勉強についていけなくなったら学習障害か?加害者になったら、ひきこもったら交友関係に問題があったのでは?、、、てな具合に。
で、原因を探り当てて、あるいは、急場しのぎにこしらえて、次の手をうとうとする。
じゃ、次の手って何?何のための次の手?と考えてみたら、実は、フツーに戻すための次の手だったりするわけです。
悪い事もせず、学校にもいって、よい交友関係をもち、勉強もそこそこして、、、そういうフツーのこども。

ところが当のこども達はそういうときに絶対に親の言う事をきこうとはしない。
なぜ?ちょっと思い当たるのは、親が自分にもとめているのがフツーの子供像ってところでカチンとくるのかもしれないなってこと。
こども期渦中にいる彼らにとって、親が傍観的に描き出すこども像なんてはなからピンとくるはずない。
ただでさえややこしい思春期なんかのまっただ中でコントロールの難しい自我やら性やらと格闘中なのだから、フツーのこどもなんてみたことねえ、てなもんだろう。
果たして彼らに親のフツー指向を説得できるのだろうか。

つーわけで、ちょと脳内シミュレーションしてみます。

『勉強しないこどもとの会話』編
子「フツーってなによ。」
親「いい質問だね。フツーとは、問題がないってことかな。」
子「問題がないわけねーだろ、生きてんだから。」
親「なるほど。そりゃそうだ。じゃ、選択肢を無駄に減らさないような行動をとる分別が
  年相応についていること。」
子「無駄に減らしてんじゃねーよ。それよか、こんなことで選択肢を減らすような
  世の中がおっかしんじゃない?」
親「それもそうだ。でも、ゲンジツはゲンジツ。あんたがそういうことをしてたら確実に
  将来の選択肢が減る。」
子「選びたくもないよな選択肢なら最初からいらねえかもよ。
  で勉強しなかったら、いったいどんな選択肢が減るってんだよ。」
親「進級できなくなるかも」
子「一年余分に勉強すると選択肢が減るのか?」
親 「今勉強できないで来年できるようになると思う?」
子「そんなことはわかんね。何しろ今は成長期。
  来年になったらでかくなってるだろうし、勉強だってやる気になってるかもしれない。         
  こどもにとっては 一年さきのことなんて予測不能の大未来なんだよ。」
親「大未来ね〜、ふ〜〜む。
  確かに、君は一年で歩けるようになって、次の一年でしゃべれるようになったからな。
  それは凄い進歩だった。」
子「それから、子供のときの一年はママたちの一年とは全然長さが違うんだよ、知ってる?
  ママ達は一年なんてあっという間だっていうだろ、でもボクらにとって一年っつのは、
  めっちゃ色んな事があって、ドキドキハラハラしてえれ〜〜長いんだよ。
  長くて長くてツカレちゃうほどなげ〜〜の。」
親「そういえば、そうだったかも。わかった。
  とりあえず、がんばって時間を大事にしてがんばってください」

だめじゃん。

『勉強しないこどもとの会話』reloaded編
子「だから、フツーってなによ。」
親「フツーとは、問題がないってことかな。」
子「問題って、どんな問題よ?」
親「大多数の他のこどもたちが努力できている事をやれないっていうよな問題」
子「だから〜、そのどこが問題なのよ。いってやろうか。ママが気にしてんのは
  ズバリ世間体じゃないの? ご近所や親戚に対してかっこわるい、みっともないとか。」
親「ズバリ、、、って君は埴輪君か。もちろんそれもある。だいたい、世間体って
  そんなに馬鹿にするような事なのかなあ。世間にみとめられるってきもちいいじゃん。
  そうそう、国連でもそれ話題になったってよ。」
子「なにそれ。それは「みっともない」じゃなくて「もったいない」だよ。馬鹿か。
  世間体よりもオレをまもって育てんのが親ってもんじゃないのか? 世間体を気にして
  ありのままのオレを変えさせようってのかよ。」
親「変えられるものなら変えたいわよ。」
子「それは、無理。」
親「なんで断定するのよ。人間変わろう思えば変わるわよ。やる気出せばできるわよ。」
子「だから、無理。変わろうなんて思ってないから、無理。」
親「なんでそんなに意固地になる必要があんの?」
子「こどもだから。モチベーションが調達できるまで無理。」
親「他の子達ができてるのになんであんたは無理なの?」
子「そんなこと知るかよ。他の子達とはちがうからだよ。」
親「バッカみたい!」
子「親がそういう事言うとこどもがどんだけ傷つくとおもってんだよ。」
親「傷つく、傷つく、解ってほしい、解ってほしい、そればっか。
  あたしだって傷ついてんのよ。」
子「なんでママが傷つくの。」
親「それは、それは、それは、子離れできてないからにきまってんじゃん!
  傷つく君をみたくないからじゃない。」
子「見てろよ。だまって。」
親「、、、、、、ん。がんばる。」

ううう、、、自爆した。
またしてもだめじゃん。
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by yyymotot | 2005-11-14 21:09 | Diary
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